■ クリア(鮮明)なボケボケ(朦朧)
モザイコに関する実証実験をいくつか。まず最初のサンプル、A1 は元のモザイコ(ピクセル数 120×120。以下すべて同様)「ポートレイト」です。これに、フォトショップのフィルタ/ぼかし(ガウス)で、ぼかしをかけてゆくと……。A2 は、ぼかし(ガウス)半径 2pixにしたもの。A3 は、ぼかし(ガウス)半径 4pixにしたもの。いかがでしょう?
B1 は同じく元のモザイコ、現時点(2009年06月07日)での最新作「ギタリスト」。B2 は、Aの場合と同じくフォトショップのフィルタによる、ぼかし(ガウス)半径 2pix。B3 は、ぼかし(ガウス)半径 4pix。……ご覧いただいたとおり、モザイコのままだとクリア(鮮明)すぎてよく分からないものも、こうしてボケボケ(朦朧)になるとナルホド、それが何だかハッキリする。
あら? ふつうはクリアなほど物はよく見える/分かる(はず)なのに、モザイコというのは逆に、ボケボケなほどよく見える/分かる??

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次は、このウェブサイトのトップページも飾っている、ボッティチェッリ「ヴィーナスの誕生」での実験。 C1 が元のモザイコです。それを上の A、B のサンプルと同様、フォトショップでぼかしたものが C2、C3。ぼけたほうが、やはり、リアルな感じがします。よく冗談半分に「目のわるい人や、頭のボーっとした人のほうがよく見える」と言っているモザイコの、なんともはや、不思議な性質??
ちなみに、D1 が元の絵。分かりやすいよう、コントラストは強めにしてあります。それを文字通り、フォトショップのフィルタで、こんどはモザイク処理(120×120ピクセルの元絵柄に対してセルの大きさ 6平方ピクセル)したものが D2。粗さはモザイコと同じです。これでは何だか分からない? そして元の絵にそのまま、ぼかし(ガウス/半径 4pix)をかけたものが D3。C3 と比較してみて、いかがでしょう?
モザイコがなかなか自動処理では作りにくいこと、お分かりいただけるでしょうか。……では、どのようにして作るのか? がんばる、としか現在のところ言いようがないのですが私、絵描きのヒミツ(その作業/能力の謎)の一つが、ここにあるような気がしてなりません。

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最後のサンプル E1、F1、G1 は、元のモチーフをそれぞれ、D2 と同様に自動処理(モザイク処理)したもの。モザイク処理では、それこそ本当にモチーフが、ボケボケになってしまう。一方、E2、F2、G2 はモザイコです(F2 は同じモチーフの別な写真を参考に、色づけしてあります)。同じ粗さながらも印象は断然クリア。といって、やはりそれが何だか判別しにくい感じは残る、と。はてさて。
モザイコに、ぼかしをかけるとリアルになって(サンプル A、B、C)、一方で、モザイク処理された元画像はボケボケ。このボケボケ(E1、F1、G1)にさらに、ぼかしをかけた状態はご想像におまかせするとして。さぁ、ややこしくなってまいりました。ぼかすと、リアルになるものと、よく分からなくなるものがある? いったい何がクリア(鮮明)で、何がボケボケ(朦朧)なのやら??
モザイク処理と、モザイコ。一見(というより抽象的な想像のなかでは)よく似ているようでいて、しかし、こうして比較してみると、ずいぶん違うもののようでもある。人間の知覚は、なんともはや、不思議です。

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以上は、ときどきご質問いただく事柄に、なんとか作者なりに分かりやすくお答えしようとしたものです(が、かえって実証実験したばかりに物事がさらに、ややこしくなってしまっていたらスミマセン)。とにかくモザイコなるもの、一言でいってしまえば「クリア(鮮明)なボケボケ(朦朧)」コンテンツ。……要するに、なんじゃそりゃ、てなものですが。とにかく、これはこれとして。
なかなか奥深い“超低解像度”の世界、お楽しみいただけましたら幸いです。
B1 は同じく元のモザイコ、現時点(2009年06月07日)での最新作「ギタリスト」。B2 は、Aの場合と同じくフォトショップのフィルタによる、ぼかし(ガウス)半径 2pix。B3 は、ぼかし(ガウス)半径 4pix。……ご覧いただいたとおり、モザイコのままだとクリア(鮮明)すぎてよく分からないものも、こうしてボケボケ(朦朧)になるとナルホド、それが何だかハッキリする。
あら? ふつうはクリアなほど物はよく見える/分かる(はず)なのに、モザイコというのは逆に、ボケボケなほどよく見える/分かる??

次は、このウェブサイトのトップページも飾っている、ボッティチェッリ「ヴィーナスの誕生」での実験。 C1 が元のモザイコです。それを上の A、B のサンプルと同様、フォトショップでぼかしたものが C2、C3。ぼけたほうが、やはり、リアルな感じがします。よく冗談半分に「目のわるい人や、頭のボーっとした人のほうがよく見える」と言っているモザイコの、なんともはや、不思議な性質??
ちなみに、D1 が元の絵。分かりやすいよう、コントラストは強めにしてあります。それを文字通り、フォトショップのフィルタで、こんどはモザイク処理(120×120ピクセルの元絵柄に対してセルの大きさ 6平方ピクセル)したものが D2。粗さはモザイコと同じです。これでは何だか分からない? そして元の絵にそのまま、ぼかし(ガウス/半径 4pix)をかけたものが D3。C3 と比較してみて、いかがでしょう?
モザイコがなかなか自動処理では作りにくいこと、お分かりいただけるでしょうか。……では、どのようにして作るのか? がんばる、としか現在のところ言いようがないのですが私、絵描きのヒミツ(その作業/能力の謎)の一つが、ここにあるような気がしてなりません。

最後のサンプル E1、F1、G1 は、元のモチーフをそれぞれ、D2 と同様に自動処理(モザイク処理)したもの。モザイク処理では、それこそ本当にモチーフが、ボケボケになってしまう。一方、E2、F2、G2 はモザイコです(F2 は同じモチーフの別な写真を参考に、色づけしてあります)。同じ粗さながらも印象は断然クリア。といって、やはりそれが何だか判別しにくい感じは残る、と。はてさて。
モザイコに、ぼかしをかけるとリアルになって(サンプル A、B、C)、一方で、モザイク処理された元画像はボケボケ。このボケボケ(E1、F1、G1)にさらに、ぼかしをかけた状態はご想像におまかせするとして。さぁ、ややこしくなってまいりました。ぼかすと、リアルになるものと、よく分からなくなるものがある? いったい何がクリア(鮮明)で、何がボケボケ(朦朧)なのやら??
モザイク処理と、モザイコ。一見(というより抽象的な想像のなかでは)よく似ているようでいて、しかし、こうして比較してみると、ずいぶん違うもののようでもある。人間の知覚は、なんともはや、不思議です。

以上は、ときどきご質問いただく事柄に、なんとか作者なりに分かりやすくお答えしようとしたものです(が、かえって実証実験したばかりに物事がさらに、ややこしくなってしまっていたらスミマセン)。とにかくモザイコなるもの、一言でいってしまえば「クリア(鮮明)なボケボケ(朦朧)」コンテンツ。……要するに、なんじゃそりゃ、てなものですが。とにかく、これはこれとして。
なかなか奥深い“超低解像度”の世界、お楽しみいただけましたら幸いです。
清水麗軌 (2009年06月07日)
